美容や疲労回復に効果的として注目されているのが甘酒です。実はこの甘酒は栄養が豊富なだけでなく、酵素の宝庫ともいわれる麴(こうじ)を使っていることから酵素を補給するのにもかなり理にかなっている食品なんです。
ただ、残念なことに市販の甘酒はほとんど加熱処理されているため、酵素は失活してしまい、生きたままの酵素である生酵素を摂るのには向いていません。
そこで、今回は甘酒の効果と麹菌由来の生酵素を効率的に摂るための方法をご紹介します。
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市販の甘酒は酵素が失活している
実は甘酒には2つのタイプがあり、酒粕からつくられるものと麴からつくられるものの2つで、酒粕からつくられるものはアルコールを含んでいて、砂糖も多く使われています。それに対して麹からつくられたものはアルコールを含んでいなかったり、含んでいても1%台と飲みやすく美容や健康により効果的なのでオススメです。
ただし、市販のものはだいたい加熱されているため、酵素が失活してしまうだけでなく、微生物が死滅する、栄養素が減ってしまうというデメリットがあります。
特にビンに入っているものは加熱処理するように法律で定められているため、市販の甘酒を買う時は、生甘酒など加熱処理されていないものを選ぶことがポイントです。
甘酒の効果とは
甘酒は江戸時代から日本人に愛用されていた歴史の古いもので、今でもその美容・健康効果に注目されています。疲労回復効果もあることで「飲む点滴」と表現され、昔から夏バテ防止のためによく使われています。
豊富な酵素でダイエット・美肌効果
甘酒に含まれる酵素の効果として注目されているのが、ダイエット、美肌効果です。発酵によってつくられる酵素は100種類以上もあり、その中でもデンプンを分解するアミラーゼやタンパク質をアミノ酸に分解するプロテアーゼという酵素が摂れるのが麹のうれしいところです。
これらの酵素を取り入れることによって、脂肪を燃焼してくれる効果や美肌効果、血行促進効果などが期待でき、ダイエットなど美容としてもかなり効果的なのです。米麹をつくる場合はα-エチルグルコシドという体重の増加を抑える成分も生成されます。
腸内環境を改善
さらに、甘酒には食物繊維やオリゴ糖、乳酸菌も含まれているため、腸内環境を改善してくれる効果もあり、便秘に悩む人にオススメなのはもちろん、腸内環境の悪化からくるニキビなどの肌あれにも効果を期待できます。腸にいいことから「ジャパニーズ・ヨーグルト」と表現されることもあるくらいです。
その他にも栄養が豊富
甘酒は総合サプリのように栄養素が豊富で、ビタミンB群をはじめ、必須アミノ酸、GABA、パントテン酸、ビチオン、イノシトール、ブドウ糖、ミネラル、コウジ酸、葉酸などなど様々な栄養成分を摂ることができるのです。
生きたままの酵素を摂るには
自宅でつくる
生きたままの酵素を摂るには、まずは自宅でつくるという方法があります。専用の発酵器などを使うと便利ですが、炊飯器などで代用することも可能で、もち米と糀と水を材料として発酵させてつくります。
生甘酒のつくりかたはクックパッドなどでも紹介されていますが、温度が70℃以上だと生酵素が摂れなくなり、50℃以下では酵素が働かないということで温度計を使いながら56度程度にキープする必要があり、案外失敗してしまったりします。
サプリメントから摂る
最も手軽で効率的に生酵素をとることができるのがサプリメントです。酵素サプリというと野菜や果物からつくられているイメージですが、「こうじ酵素」というサプリは1000万個の麹菌を配合し、さらに加熱加工がされていないので、効率的に麹菌由来の生酵素をとることができます。
まとめ
以上のように甘酒にはダイエットや美肌効果など様々な面で嬉しい効果が期待できます。ただ、加熱処理された市販のものだと高カロリーな上にあまり健康効果を期待できません。
甘酒はジュースにしたりレシピも豊富にあるので、自宅でつくってみるのも面白いですし、効率的に生酵素をとるためには、サプリメントがオススメです。