酵素はダイエットや健康の分野で注目されていて、酵素ドリンクや酵素サプリなどの商品も人気があります。
実際に酵素を使うことで「ダイエットに成功した」、「便秘が改善できた」など良い口コミもたくさんありますが、その一方で酵素は熱に弱いため、熱処理されている酵素ドリンクなどは意味がないといった意見もあります。
では、実際に酵素商品は本当に意味がないのでしょうか?
また、最近では非加熱の生酵素サプリといったものも出てきていて、その違いなどについてもご紹介します。
酵素は熱に弱い!
酵素は熱を加えると死滅してしまうと言われていますが、これは事実です。
酵素はタンパク質なので、厳密に言うと死滅という表現は正しくないですが、高温では変性してしまうため失活してしまいます。
酵素といっても様々な種類があり、中には百度以上でも安定なものもありますが、基本的に53℃以上になると消失してしまうため食事から酵素を補いたい場合は48℃を超えないように意識する必要があります。
なので、酵素を含む味噌をお味噌汁として使う場合は、48℃以上になっていることが多いので、酵素の補給はあまり期待できません。
食事から生酵素を補うためには、生の野菜・果物などのローフード(生の食べ物)を食べたり、ジュース・クレンズを活用するといいでしょう。
大根おろしなども加熱することなく消化酵素であるジアスターゼを摂ることができるためおすすめです。
低温でも酵素が壊れてしまうことが!?
加熱したら酵素が失活してしまうということで生野菜や果物を使ってジュースを作っているという方も多いと思います。
ただ、熱を加えていなくても、ジュースの作り方によっては酵素が破壊されてしまうことがあります。
それは、ジューサーの激しい撹拌によって酸化が進んでしまうことや撹拌による摩擦熱によって酵素が働かなくなってしまうことが考えられます。
そこで最近は酵素を破壊しないための低速ジューサーなども開発されています。
もちろんこういった低速ジューサーを使うのもいいですが、やはり手間と効率を考えると生酵素サプリなどを活用するのがおすすめです。
酵素ドリンクは意味がない?
食品衛生法において、酵素ドリンクのようなpH4.0未満の密封食品は65℃×10分相当以上の加熱処理が義務付けられています。
このように加熱処理されていることから、酵素ドリンクからは酵素は補えないのでしょうか?
面白いことに、これに対する酵素ドリンクのメーカー側の言い分は、メーカーによってバラバラで、中にはこのことについて回答を控えているメーカーもあるようです。
メーカー側の回答としては、以下のようなものがあります。
- 加熱処理を行っているので、確かに酵素は失活しているが、酵素ドリンクはもともと酵素を補う目的の商品ではない。
- 確かに酵素は熱に弱く、加熱によって失活してしまうが、中には高温にも耐えられる酵素があり、全てが失活してしまうわけではない。
- 酵素は失活してしまっていても、酵母菌や補酵素として働くビタミン、ミネラルなどの栄養素は破壊されることなく配合されている。
- 熱処理した後の活動停止状態の酵素にも栄養素が含まれている。
このように、やはり加熱によって酵素は失活しているケースが多く、残っていたとしても一部の高温に耐えられる酵素だけということになります。
酵素ドリンクには、酵素だけでなく他の栄養素が含まれていたり、置き換えダイエットとしても活用できるため、まったく無意味というわけではありません。
でもやはり酵素ドリンクと言っておきながら、酵素を補う目的のものではありませんと言われてしまうと少し納得できない気分にもなってしまうのが現実です。
非加熱の生酵素サプリ
酵素ドリンクは意味がないというわけではありませんが、どうせならしっかりと活動してくれる生きた酵素を摂りたいですよね。
酵素が熱に弱いということもあって、最近増えてきているのが、熱処理をしていない非加熱の「生酵素サプリ」です。
酵素商品には、ドリンクタイプ以外にも、カプセルタイプや粉末タイプ、錠剤タイプなどがありますが、基本的にこれらも加熱が必要となります。
ただ、最近では新しいタイプの「丸剤タイプ」であったり、「低温カプセル製法」という技術を使って48℃以上の熱を加えずにカプセル化されたものなどもあり、酵素を生のまま摂ることができるようにつくられています。
生酵素サプリの中でも「まあるい旬生酵素」というサプリは、カプセルや錠剤、粉末などとは違い、まったく新しい製法のサプリメントで、非加熱であることはもちろん、酵素以外に22種類の生きた乳酸菌や和漢なども配合されていて、口コミでも評価の高い生酵素サプリです。