美肌やダイエット、健康にまで効果的な生酵素ですが、実は酵素単体で摂るだけでは十分ではありません。
酵素が体内でしっかりと働くためには、「補酵素」とよばれ、その補助的な役割をしてくれるビタミンやミネラルも一緒に補うことが大切ということは意外と知られていません。
そんな相性のいいビタミンやミネラルをしっかりと補うには、バランスのいい食事から摂ることも大切ですが、ビタミン・ミネラルを含んだ生酵素サプリを使うのもおすすめです。
ビタミン・ミネラルの役割とは!?
三大栄養素としては、タンパク質、脂質、炭水化物があり、そこにビタミン・ミネラルが加わることで五大栄養素となります。
ビタミンやミネラルは美容や健康に欠かせない成分ですが、その本来の働きは三大栄養素であるタンパク質、脂質、炭水化物を代謝してスムーズに働けるように補助してくれるという働きです。
このビタミンやミネラルの代謝に必要となるのが酵素なのです。
少し専門的なお話をすると、酵素のタンパク質の部分はアポ酵素とよばれ、これだけでは本来の力を発揮してくれません。このアポ酵素にビタミンやミネラルである補酵素が結合することでホロ酵素といわれる状態となり、いわゆる酵素の消化や代謝の効果を発揮してくれるのです。
つまり、酵素もビタミン・ミネラルもどちらも必要で、どちらかが不足してしまうと十分に効果が発揮されないのです。
酵素と一緒に摂りたい補酵素は?
それでは実際に酵素と一緒に摂りたい補酵素にはどのようなものがあるのか見てみましょう。
ビタミン
酵素の働きをサポートしてくれる補酵素としてのビタミンはビタミンB群があり、他にもコエンザイムQがあります。
- ビタミンB1(チアミン):糖質を分解するための酵素に必要で、不足すると疲労がたまりやすくなってしまいます。
- ビタミンB2(リボフラビン):脂肪を燃焼してエネルギーに変換する際に必要な酵素の補酵素。
- ビタミンB3(ナイアシン):タンパク質や脂質、炭水化物の代謝に必要で、約500種類もの酵素の補酵素として働く。
- ビタミンB5(パントテン酸):タンパク質や脂質、炭水化物すべての代謝に関わり、善玉コレステロールの合成を促す。
- ビタミンB6(ピリドキサール):数多くの酵素の補酵素として働き、タンパク質、脂質の代謝を促す。
- ビタミンB7(ビオチン):ビタミンHともよばれ、脂質に加え、糖質やアミノ酸の代謝のサポートをする。
- ビタミンB9(葉酸):約20種類の酵素の補酵素で、造血や細胞分裂に必要な栄養素。
- ビタミンB12(コバラミン):葉酸と協力して血液を作ったり、神経細胞を正常に保つために必要な栄養素。
- ビタミンQ(コエンザイムQ):多くのエネルギーを作り出してくれる補酵素。
ミネラル
ビタミンが補酵素であるのに対して、ミネラルは補因子とよばれ、同じように酵素の働きをサポートしてくれる役割があります。
- 鉄(Fe):ヘモグロビンの成分であり、酵素の構成成分でもある。
- マグネシウム(Mg):300種類を超える酵素の補酵素として働き、骨の健康をキープするために必要な成分。
- 亜鉛(Zn):タンパク質やDNAの合成の際やアルコールの分解に使われる酵素に必要な成分。
- 銅(Cu):活性酸素を取り除くためのSOD酵素に存在している成分。
- マンガン(Mn):脂質や糖質、タンパク質の代謝やタンパク質を合成するための酵素の補因子。
- セレン(Se):抗酸化酵素を構成している成分で、甲状腺ホルモンの作用をサポートする。
補酵素を必要としない酵素も存在しますが、このようにビタミン・ミネラルは多くの酵素のサポートには欠かせない栄養素なのです。
ビタミン・ミネラルを同時に含む生酵素サプリ
このように、補酵素として働くビタミン・ミネラルはたくさんあり、理想はバランスのいい食事からきっちりと補っていくことです。ただ、ビタミン・ミネラルを摂るためには加熱野菜がより効率的ですが、加熱すると生酵素を摂ることができません。
生野菜ではなかなか必要なビタミンを補うことができないので、サプリメントを活用するのがおすすめで、マルチビタミンサプリなどを使わなくても、ビタミンやミネラルを同時に含んでいる生酵素サプリを使うことで効率よく補っていくことができます。
まとめ
生酵素はただ摂るだけではなく、ビタミンやミネラルも一緒に摂取していかなければ効果を十分に発揮してくれません。
酵素もビタミン・ミネラルもどちらも不足してしまわないように普段からバランスのいい食事を心がけ、サプリメントを使って不足分を補っていくことが重要です。