生きたままの生酵素を摂るためには、野菜を加熱したり、高速ジューサーで刺激を与えてしまうことで失活させてしまわないようにする必要があるということはよく知られています。
また、野菜を冷凍することは何かと便利なこともありますよね。そんなときに、冷凍をすることでも酵素がダメになってしまうのか?という疑問についてお答えしていきたいと思います。
冷凍すると酵素が壊れる?
結論から言ってしまうと、冷凍によって酵素が失活してしまうという可能性はあまりありません。
実は酵素が活性力を失う温度はその酵素の種類によっても異なるので、一概に言えません。また、あまりにも長い時間冷凍保存をしていたり、凍結によって酵素が死ぬというよりもタンパク質が変性してしまう可能性はありますが、普通に家庭の冷凍庫でちょっと保存する分にはそこまで失活してしまうという心配はありません。
冷凍することで酵素の活性は低下しますが、常温に戻せば活動を再開するものもあります。
冷凍するメリット・デメリット
酵素が失活しないとしても、野菜やフルーツを冷凍するほうがいいのか?それともしないほうがいいのか?は別の問題です。ここでは、冷凍保存する事のメリット、デメリットを挙げていきます。
冷凍することのメリット
冷凍することのメリットはいくつかあり、
- 保存できるため便利
- ドリンクの温度が下がり飲みやすくなる
- 冷凍することでさらに美味しくなるものもある
- 冷凍したほうが栄養価がアップする食材もある
などがあります。
冷凍することのデメリット
冷凍することのデメリットとしては、冷凍することで逆に栄養が減ってしまう野菜や果物もあります。これは難しいところで、野菜の種類によっても違い、冷凍することでビタミンを失ってしまうものもあれば、冷凍することでビタミンCや抗酸化物質がアップする食品もあります。
もう一つのデメリットとしては、家庭の冷凍庫で冷凍保存しておくと酵素の働きによって栄養が分解されてしまうことも考えられます。
これを防ぐために、ブランチングといって野菜をお湯で加熱するという方法がありますが、これでは逆に生酵素を十分に摂ることができなくなってしまいます。
市販の冷凍野菜や果物は?
スーパーなどで買うことができる市販の冷凍野菜や果物は特殊な処理方法で冷凍することで栄養価を損ねないようにしていることが多いようです。ただ、処理の段階で湯で一度加熱処理されているケースも多く、生酵素の効果はあまり期待できません。
野菜の冷凍処理の過程や酵素が残っているかという部分は目に見えるものではないので、市販の冷凍野菜はあまり期待せず、足りない生酵素はサプリメントを活用して効率的に摂取していくことをオススメします。
また、自宅で冷凍する場合は、冷凍によって栄養を損ねてしまわないように、もしくは冷凍によって栄養価をアップさせるためにできるだけ急速に冷凍することがポイントで、
- 冷凍するときに食品が重ならないようにする
- 冷凍の温度を下げる
- アルミニウムなどを使って温度を伝えやすくする
といった方法があります。
まとめ
いかがだったでしょうか?冷凍することでは、生酵素が失活するという心配はありませんが、冷凍することのメリットやデメリットがあります。酵素を目的で摂るという場合には、市販の冷凍野菜は使わず、サプリも活用していくことが効率的です。
また、栄養を目的にする場合は、野菜の種類によっても違いますが、冷凍保存するときの方法に少し気をつけましょう。