ダイエットや美容、健康においての効果が注目されている生酵素ですが、サプリメントを活用する場合に、果物や大豆などのアレルギーが気になるというケースもあると思います。
生酵素サプリはアレルギーがあっても使うことはできるのでしょうか?
実は原材料にアレルギーがある食品が記載されていても問題ない場合もあり、逆に酵素を補うことで花粉症やアトピーなどのアレルギー反応が抑えられたという事例もあるのです。
生酵素はアレルギーでも大丈夫?
人気も高く、多くの人が愛用している酵素商品ですが、中には100種類以上の野菜や果物を原材料として使用しているサプリメントやドリンクも少なくなく、同時に食品アレルギーの心配があるという人も多いと思います。
また、果物や野菜が原因となる口腔アレルギーは、近年増加している花粉症と関係しているものもあります。
商品の原材料はパッケージや商品の公式サイトなどで確認することができたり、販売元に問い合わせることで回答してもらえます。
食品のアレルギー表示制度については次のようになっています。
●特定原材料(省令で定められたもの)
特にアレルギーを起こしやすいとされる食品のうち、発症数、重篤度から考えて表示する必要が高いものとして表示が義務化された7品目
えび、かに、卵、乳、小麦 症例数が多いもの そば、落花生 症状が重篤であり、生命に関わるため特に留意が必要なもの
●特定原材料に準ずるもの(通知で定められたもの)
可能な限り表示することが推奨された20品目
あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、くるみ、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン
(参考:東京都福祉保健局 食品衛生の窓)
アレルギーがあっても大丈夫な場合も!?
実は、生酵素サプリに使用されている原材料の中にアレルゲンとなる食材が使われていても問題ない場合もあります。それは、熟成・発酵して製造されている場合です。
理由としては、熟成・発酵の過程で、原材料は分解され、もともとの原材料とは別のものになっているためです。
熟成・発酵によってつくられたサプリである「OM-X」に問い合わせてみたところ、発酵の段階で分解されるため、アレルギーがあっても基本的に問題ないが、まれに体調をくずしてしまうケースもあり、それがアレルギーによるものである可能性も考えられるとのことでした。
そのため、サプリを使用したい場合は、事前に医師に相談したり、まずはお試しセットを使って1粒から様子を見てみるという方法がいいでしょう。
野菜・果物を使用しないサプリも
とはいっても、やはり使用するのは不安という場合には、野菜や果物を使用していないサプリメントを使用するという選択肢もあります。
「こうじ酵素」はダイエットとしても注目されている麹菌を使って発酵させたもので、野菜や果物のアレルギーがあっても使用することができます。
ただし、果物や野菜にアレルギーがなくても、以下に示す原材料にアレルギーがある場合は注意が必要です。
穀物麹(大麦、あわ、ひえ、きび、たかきび、紫黒米、米)、難消化性デキストリン、還元麦芽糖水飴、酒粕発酵物、セルロース、ステアリン酸Ca、微粒酸化ケイ素
酵素でアレルギーが改善!?
そして逆に酵素不足を解消することによってアレルギーが改善される可能性もあります。
そもそもアレルギー反応というのは、花粉などの異物に対して、IgE抗体が放出され、結びつくことで、ヒスタミンやロイコトリエンといった物質が出てしまい、その物質によってアレルギー症状が引き起こされてしまうことです。
そんなアレルギーが生酵素を使うことで改善されたという事例もあり、マウスを使った実験でも、生酵素エキスを摂取させたところ、ヒスタミンなどの物質の分泌が抑えられ、Ⅰ型アレルギー反応が抑制されたという実験結果があります。(参考:生酵素MUSEUM)
酵素を補うことで、腸内環境が改善されたり、肥満が改善されることで免疫力の低下を防ぐことができる、といったことも要因として考えられます。
もちろん全てのアレルギーを確実に治せるといったものではありませんが、花粉症やアトピー、喘息が改善されたという例もあります。
まとめ
酵素系のサプリメントやドリンクには数多くの野菜や果物などの原材料が使われており、アレルギーを心配する人も多いと思います。たしかに、事前に成分をしっかりと確認しておくことは大切ですが、発酵によって分解されている場合は摂取しても問題ない事もあります。
そのため、熟成・発酵によって製造されたサプリを選び、少量から試飲してみたり、もしくは野菜や果物が原材料として使われていない麹酵素などを活用して補っていきましょう。
また、逆に生酵素を補うことによってアレルギーを改善することができたというデータもあります。アレルギー反応を抑えるためにも普段から酵素が不足してしまわないような食生活を意識していきましょう。